ICO Conferenceレポート①
こんばんは!
今日は涼しい、というよりは少し肌寒いくらいで過ごしやすい1日でしたね。明日の午後から土曜日に向けての雨があがるとまたしばらく暑くなるようですが…。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので皆さまご自愛くださいね!
ということで、学生の暇な時間を活かして、本日14時から行われたAnyPay主催のICO Conferenceに行ってきたのでレポートしたいと思います!
【Session1:ICO概況、国内外の事例紹介】
会場は虎ノ門ヒルズフォーラム。思ったよりも人数が多くてビックリしました。再三再四メールで参加料の前払いを呼びかけていただけありますね。
比較的男性が多かったですがキャリアウーマンらしき女性の姿もチラホラ。男女ともに若い方も多かったように思います。
AnyPay代表取締役の木村さんからのオープニング挨拶を終え、ICO事業推進担当の山田さんからICO概況と国内外の簡単な事例紹介がありました。
仮想通貨の時価総額が16兆円ほどである、というお話から始まり、ICOとはどういったものでどのような流れでやるものなのか、IPO・クラウドファンディングとの違いの簡単な説明がありました。
また、発行されるコインに大きく分けて①通貨として複数のサービスに利用が可能な純通貨型②サービル内で通貨として使えたり特別割引などの優待があったりするサービス型③収益の一部が還元される株式型、の3種類があることも紹介されました。
最後に国家としてICOを実施する例としてエストニアを挙げ、日本の中でもICOを実施した、あるいは実施予定の企業が少ないながらも存在していること、しかし、ICO参加者はまだまだ限定的であり、実施の際には法規制を理解しなければならない、という懸念点についても言及されていました。
【Session2:ICOの法的整理】
2番目のセッションでは、1番目のセッションの最後で言及した法規制について、創法律事務所の弁護士である斎藤先生からお話いただきました。
まず、日本には現在ICO特有の規制はありません。そのため、ICOで扱う商品によって、適用される法律が異なります。仮想通貨法、前払式支払手段規制、ファンド規制、民法、消費者契約法、出資法・・・様々な法律を1つ1つ検討していく必要があるそうです。
<仮想通貨法>
ICOの対象が法令上の仮想通貨である場合は、登録を受けた仮想通貨交換業者(2017年9月29日現在11社)のみが販売を行うことができますが、ICOのトークンが全て「仮想通貨」の定義に該当するわけではありません。
仮想通貨は1号、2号に分けられ、1号はそれ自体が不特定の物と交換できるビットコイン等、2号はビットコイン等の1号仮想通貨と相互交換できるアルトコインを指すようです。
<前払式支払手段規制>
コインを何らかの物品購入やサービスの提供に充てることが出来る場合、前払式支払手段(電子マネーや商品券)に該当し、未使用残高の2分の1を供託しなければならない可能性があります。
<ファンド規制>
・配当・収益の分配が無いコイン
現在の金商法の定義上、規制に該当する可能性は低いです。
・配当・収益の分配が行われるコイン
ファンド(集団投資スキーム)として金商法規制の可能性があります。しかし、ファンドが①他人から金銭を集め②事業に投資し③投資家に対して配当等を行う、ということなのでBTCやETHで出資を受ける場合は法律の文言上はファンド規制に該当しない、ということになります。
<消費者契約法・民法など>
特有の規制はありませんが、なんでもしてもいいということではなく、虚偽の説明、重要事実の故意による不告知、断定的判断の提供等は、取消や損害賠償の可能性があります。
<発行体税務>
・法人税
コインの売却は原則「売上」となり、売り上げから経費を引いた残りが「利益」となって法人税が課税されます。
・消費税
仮想通貨法上の「仮想通貨」の定義に該当する場合には非課税ですが、該当しない場合は売上に8%の消費税がかかります。
→法人税や消費税を考慮にいれると、ICOは発行体にとってあまり効率的ではない資金調達手段になり得ます。タックスストラクチャリングが重要になってきますね。
<投資家税務>
個人投資家の場合、利益に雑所得として総合課税が原則です。コインを他の仮想通貨に換えた場合も、利益実現と見なします。
個人的に大きな利益をあげている投資家さんは、税金への留意をお勧めします。
<海外法>
米国・シンガポールにおける配当型トークンの規制、中国法・韓国法によるICO規制の一方で、英国では消費者向けの注意喚起のみであり、国によって対応の仕方はさまざまです。
ICOは、世界規模に民主的で非中央集権的な資金調達が可能な一方で、詐欺的な案件や未熟な案件が多く、商品としての良し悪しを見分けるのは容易なことではありません。今後も国内外の規制の流れに注目していく必要がありますね。
【Session3:仮想通貨の歴史、今後の展望】
このセッションではbitFlyer代表取締役の加納さんとAnyPayの木村さんが対談を行いました。
<bitcoinについて>
まずは、加納さんがbitcoinに注目し始めた理由の話。ビットコインが上がると思った理由は、大きく技術的背景であるブロックチェーンに支えられているから。
加納さんは2010年頃にbitcoinに着目し始めたそうですが、2014年にMt.Goxがあり、詐欺と呼ばれ周りの対応はかなりシビアだったそうです。
しかしそんな中でもブロックチェーンもbitcoinも絶対くる!と思っていたそう。価値を持たなかったものに価値が生まれる過程はとても難しいものだが、一度価値を持ったらブロックチェーンという技術に支えられているため強いはず!という考え方です。
加納さんはbitcoinの適正価格は?という質問に対する明言は避けていましたが、長期的に見たら価格は伸びるはずだ、という言い方をしていました。
買いから入るものであるため、ユーザーが増えると価格があがる。また、ある値に収束する力が存在しないので「適正価格」というものがないのでは、というお話でした。
<bitFlyerについて>
bitFlyerとしては取引所だけではなく、決済サービス、ポイント交換、資金移動など様々なものを扱うグローバルカンパニーになっていきたいそうです。
銀行は国ごとの縦割りになっている中で、横展開していきたい、ということでした。
また、アルトコインをどうやって扱っていくかという問題に関しては、日本の仮想通貨交換業者の扱うことのできる仮想通貨の基準があまり厳しいものではないので色々な展開ができそうだ、と話していました。
<ICOについて>
ICOは新しい投資手段であるが、リスクも大きく関与する人がまだ少ないので、ちゃんとルールがあればこれから会社・投資家の両者にとって利益のあるものになっていくのではないか、おっしゃっていました。
また、ブロックチェーンじゃないとできない「何か」がこれから出てくるのではないかという期待を語っていました。
【まとめ】
今日のところは1,2,3セッションについてレポートさせていただきました。
ICOに関する法律について専門家の方からお聞きする機会はなかなかないので、大変興味深かったです。
また、bitFlyerに関しては、加納さんのbitcoinやブロックチェーンに対する考えや会社としてのこれからの展開についてなどを聞くことができて、面白かったです!
明日は後半の4,5,6セッションをレポートします。
お読みいただきありがとうございました!
気になるICO④ AirSwap
こんばんは!
お忙しい社会人の皆さんに代わって精力的に動いてイベントに参加し情報発信をしていきたい、という話をしていたら「天使!」と言われたので、今日から副業天使です。よろしくお願いします。
冗談はさておき、今日は最近話題の「分散型取引所」の側面を持ったICOであるAirSwapを紹介しようと思います。
例に漏れず、このブログは皆さまに対してICOへの参加をオススメするものではありません。投資は自己判断・自己責任で。
【AirSwapとは】
AirSwapは、EthereumブロックチェーンとP2Pプロトコルのオフチェーン技術を組み合わせた、ERC20トークンのトレーディングのためのプラットフォームです。
売りたい人と買いたい人の需給をマッチングさせる、という意味では分散型取引所と同様の側面を持っています。しかし、AirSwapはオフチェーン技術とハイブリットしたプラットフォームになります。
注文やオーダーブックはIndexer(インデクサー)というオフチェーンのP2Pサービスで管理されていて、トレーディングがマッチすると、スマートコントラクトが執行されトークンが交換(スワップ)されます。
【AirSwapの仕組み】
トークンの取引が成立するまでの仕組みを見てみましょう。
オフチェーンのIndexerにはオーダーブックをつくるMakerの配列が格納されていて、注文情報やアドレスが含まれています。Takerがこれに注文をマッチさせることで取引が成立します。
Makerが注文を出す人で、Takerが注文に応じる人、という形です。
①TakerがMakerにトークン取引に応じるgetOrderを発信します
②Makerは注文を送ることでそれに返信します(provideOrder)
また、当事者間で価格情報を提示し、見積もりをすることもできます。
①TakerがMakerに指定したトークンでの見積もりを要求するgetQuoteを発信します
②Makerは指定されたトークンでの見積もりを返信します(provideQuote)
このあたりの仕組みについては、詳しく知りたい方はホワイトペーパーを読んでみてください。(日本語版もありますが、日本語がだいぶおかしいので、英語版の方がわかりやすいと思います。)
【AirSwapのココが気になる!】
<良いところ>
・ConsenSys社のサポート
ConsenSysはEthereumブロックチェーンをベースにしたエンタープライズ向けのサービス提供を行っていて、企業向けのブロックチェーンコンサルティングも行っています。
そのプロダクトの中には予測市場プラットフォームとして有名なGNOSISもあります。また、Consensys社の創業者であるJoseph Lubin氏はEthereumの共同創業者でもあります。
このConsenSys社がサポートをしているプロジェクトであることが、私がこのプロジェクトに興味をもったきっかけです。
<悪いところ>
・具体的なトークンの使い道が不明
このプロジェクト、ホワイトペーパーを読んでも公式HPを見ても、具体的なトークンの使い道がわかりません。プラットフォームを使う権利が得られる以外は何の特典があるのかわからないのが現状です。
【AirSwapのICO】
<トークンについて>
AirSwapのトークンの単位はASTで、1AST=0.01ETHで販売されます。ASTはERC20に準拠したトークンです。
AirSwapは上の項目でも述べた通り、ホワイトペーパーに具体的なトークンの使い道が書かれておらず、「AirSwapプラットフォームに参加するためのメンバーシップトークン」と記載されていました。
<プレセールについて>
AirSwapはプレセールが8月25日から9月8日に渡って行われ、購入金額により10~30%のボーナスが付与されていました。
プレセールの調達金額は2千万USD、およそ22億円くらいです。AirSwap側としても想像以上の調達金額だったようで、Mediumに「もっと広いコミュニティの人々に購入してもらうためにプレセールはクローズしました」と書かれていました。
ユーザーがいないと成り立たないサービスですから、より多くの人々にプロジェクトに興味を持ってもらいトークンを購入してもらうことは大切ですよね!
<メインセールについて>
メインセールは10月10日の朝9時(JST)から行われ、ハードキャップは42,000ETHです。
メインセールに参加するためには、事前登録としてホワイトリストへの登録が必要になります。こちらの事前登録が10月4日今夜23時(JST)から7日5時まで(JST)までの54時間しかできませんので、ICOに参加したい方は登録を忘れずに。
ホワイトリスト登録のためのURLは公式Telegramに掲載されていますので、ご留意ください。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。AirSwapのプロジェクトに興味を持っていただけましたか?
ご紹介した通り心配な点もありますが、私はホワイトリスト登録をしたので投資してみる予定です!
お読みいただきありがとうございました。
気になるICO③ ARNA Panacea
こんばんは!
今日は朝からTwitterのタイムラインで殺伐とした話題が多かったので、金融系のICOから一転して医療系のICOをご紹介します。
医療系ICOは全体的にシステムの浸透・拡充が難しいのであまり有用な投資案件ではないと思うのですが、今回ご紹介するICOに関しては現実化してほしい!という思いが強く記事を書くことにしました。
例によって、この記事はICOへの参加をオススメするものではありません。投資は自己判断・自己責任で。
【ARNA GenomicsとARNA Panacea】
ARNA Panacea(アルナ・パナシア)は、臨床試験データを載せる非中央集権的医療用プラットフォームです。このプラットフォームは、患者データを載せるだけではなく、そのデータを用いて研究開発を行いたい研究者や製薬会社にも利益をもたらします。
このPanacea(パナシア)という単語は、「万能薬」という意味です。
ARNA Genomics社は、世界三大死亡原因のひとつである「癌」の早期発見に力を入れるべく組織されました。
会社が重視したのは「簡単に・素早く・リーズナブルに」早期の癌を発見できることでした。
<ARNA BC>
そのために注目した診断方法がLiquid biopsy(液体細胞診)です。
名前だけ見てもなんのことやらよくわかりませんが、要するに採血だけで癌のスクリーニングをする、というもの。
この診断方法、従来の検査よりも患者への負担が少なく、時々刻々と変化する癌の様子をいち早く知ることができるものとして臨床的有用性は高いそうです。
採血だけで癌の早期発見が出来るならやりたくないですか?私はやりたいです、はい。
メカニズムとしては、末梢血中の癌細胞の数を測定するCTC検査のようです。CTCは「Circulating Tumor Cells」、日本語では「末梢血循環腫瘍細胞」と言い、腫瘍組織から遊離して血中に浸潤した細胞のことです。
すなわち、癌の組織から離れて血管の中を漂っている微小の癌細胞を探してやろうじゃないか、という検査ですね。
このCTC数がわかると何がいいかというと、現時点での積極的な治療の必要性の有無がわかります。そして、治療後のCTC数の増減を見ることによって、治療の効果を数字で判断することが出来るのです。
ARNA Genomics社はこの検査方法をまずは乳がん(breast cancer)からスタートし、後に肺・肝臓・膵臓・結腸・卵巣・前立腺などの深刻な癌に適用していきたいと考えています。
そこで最初の取り組みとなる乳がん検査の名前が、ARNA BC(breast cancer)検査です。
ARNA BCは最初にアメリカでスタートし、後に世界に広がっていく予定です。
<ARNA Panacea>
ARNA Genomics社は早期発見だけではなく、癌発見の後の治療に対する信用の無さから自己治療や代替医療に救いを求め、その結果命を落とす患者が多く存在している事実にも注目しました。
根拠に基づいた患者のメディカルデータを匿名で保存し検証するソフトウェアプラットフォームをブロックチェーン上につくることによって、自分でその治療の有効性を目に見えるCTC数という形で確認しながら治療に取り組むことができるようになります。
この取り組みはヘルスケア界をひとつに統合し、病気の治療をより効率的にします。また、早いステージの癌であればあるほど、少ない薬の投与量で安価な治療が可能になるのです。
このブロックチェーン上の医療用プラットフォームARNA Panacea は2018年半ばに実装予定です。
【ARNA Panaceaの利点】
ARNA Panaceaは多角的な視点で見て、様々な利点が考えられます。
・患者は様々な治療の効能における絶え間ない成長を観察し、検証することができる。
・医師はARNA Panaceaをまず患者のデータの保存に使うことができ、後に治療の成功を検証することができる。
・保険会社はARNA Panaceaを用いるために患者と医師をフォローすることができる。
・製薬会社は病気の現状についての暗号化された情報を受け取り、患者の身元を明らかにすることなく診断されたばかりの患者についてリサーチを行うことができる。
・レギュレータはARNA Panaceaのデータを使って安全で効果的なヘルスケアテクノロジーを作ることができる。
・投資家と科学者は資金と発明の取引のためにコミュニティに参入することができる。
【ARNAトークンについて】
ARNA PanaceaはEthereum上のプロジェクトなので、ARNAトークンはERC20トークンです。
プレセールおよびメインセールの購入は、基本的にはETHで行いますが、他の暗号通貨で購入したい場合は、公式のTelegramまたはメール(contact@arnagenomics.com)でその件を相談してみてください。
場合によっては他の通貨に対応します、という旨が記載されていました。
<ARNAトークンの使い道>
- データの登録や、実施されたリサーチの閲覧など、ARNAのシステムの利用。
- 提携病院やラボでのARNA BC検査受診の支払い。製薬会社が患者データにアクセスするための料金の支払い。
- 最新の癌治療テクノロジーの臨床試験に対するスポンサー基金。
- 研究者に対する、臨床試験の成功に基づく商品の売り上げによる報酬。
<ARNA VIPリワード>
FDA(アメリカ食品医薬品局)によりARNA BC技術の販売が認められるときを「トリガーイベント」と設定し、トークン配付からトリガーイベントまでの期間に50万ARNA以上を保持している人を「ARNA VIP」とし特権がもらえるシステムがあります。
特権をもらうためには、
- トークン配付からトリガーイベントまでの期間にトークン保持数が50万ARNAを下回らないこと
- その後、イベント終了から90日以内に、特権を受けたい旨と連絡先を登録
- 指定数のトークンを保持しているか確認してもらうこと
- 書類の記入(KYC等が必要になる模様)
の4つが必要になります。
この面倒な過程を終えると、会社の株を非常に安価に購入する権利を得られます。株主としての権利は、通常の価格で株を購入した人と同じです。
配当型のトークンはSECの規制にかかる危険性があるとの判断からかはわかりませんが、直接的な配当ではなく安価で株主になれるというリワードは面白いですね。
ARNAトークンはSECの規制にかからないトークンで、アメリカ国民でもKYCをすれば購入が可能です。規制が厳しくなっている昨今において、法務がきちんとしているICOは好印象ですね!
【ARNA PanaceaのICO】
ARNA Panaceaは現在プレセールの最終段階です。プレセールでは貢献金額によってボーナス率が変わってきます。
$1,000~$10,000では10%、$10,000~$30,000では11%、それ以上だと12%です。
プレセールは9月21日から10月5日の2週間、メインセールは11月19日から12月3日の2週間です。
プレセールで買ってもメインセールで買っても、トークンがMEW(マイイーサウォレット)に入るのは12月21日になります。
トークンの単位はARNAで、レートは1ARNA=0.08USDで、プレセールの際はそれにボーナスがプラスされます。
ハードキャップは、40,000,000USD(約45億)で、参加可能額は0.1~1000ETHまでなので、少額から参加できるICOになっています。
トークンの使い道で紹介したARNA BC検査の支払いに関しては特にこのトークンがお得です。なぜなら普通にやると約100USDかかると考えられている検査を、10ARNA(0.8USD)受けることができるからです。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。少しでも多くの人を癌から救いたいという思いで立ち上げたプロジェクト、夢がありますね。
実際にこのARNA BCは、検査としての医学的な有効性は既にFDAに認められています。したがって完全な夢物語ではありません。
しかし、冒頭でも言った通り、医療系のプロジェクトはシステムの浸透と拡充が大きな課題となります。
それを乗り越えてARNAのプロジェクトが発展し、癌の早期発見および治療ができる世の中になってほしいですね。
私は、プロジェクト応援の意味もこめて少額お金を入れようかなと思っています。
お読みいただきありがとうございました。
気になるICO② COMSA
こんにちは!
大学の講義の関係で、昨日から英語で神経細胞の勉強を始めたのですが、WPよりもわからなくて焦ってます…。日本語のテキストを追加購入すべきか検討中です。
そんなものはさておき、
暗号通貨界、盛り上がってますね!ワクワクします。(お金ないけど)
JCBA合同記者会見とかADAとかCOMSAとか…気になる気になる…!
というわけで今日はCOMSAについて言及させていただきたいと思います。
先に言っておきますが、こちらの記事はCOMSAの購入をオススメするものではありません。
投資は自己判断・自己責任でお願いします。
【COMSAとは】
ICOにおける調達金額がVCによるものを上回る案件が多く出るようになった今、多くの企業がICOを希望しています。
しかし、自らICOをするのは未だ難易度が高く参入障壁が高いのが現状です。
COMSAはICOによる資金調達・既存アセットのトークン化技術・暗号通貨取引所・プライベートブロックチェーンによる内部勘定技術をワンストップソリューションとして提供することで、この問題を解決し、現存するビジネスへのブロックチェーン導入をサポートします。
要するに企業がICOをしたいときはCOMSAさえあれば大丈夫!という機能をすべて内包し、さらにコンサルティングのサポートまでしてくれる、ICOをしたくても技術不足等の問題によりできなかった企業にとっては願ってもないプロジェクトです。
今回のCOMSAのICOではテックビューロ自身がICOを行います。
【COMSAのココがすごい!】
<COMSACORE>
Bitcoin, NEM, Ethereumのブロックチェーン間においてトークンのペッグと制御をします。複数の暗号通貨間で個々の価値をトークンに変換し、それらの総量をコントロールするものです。
<COMSAHUB>
テックビューロのプライベートブロックチェーンmijinのライセンスホルダーに提供されるソフトウェアで、パブリックブロックチェーン上のマスターアカウントと内部のプライベート勘定との間でトークンの残高をコントロ―ルします。
<ICO協議会>
テックビューロでは銀行や証券会社、弁護士で構成された、法的な整理や会計ルールについて話し合う「ICO協議会」を設けています。
この協議会、NEM.io代表理事・副理事を含む超豪華メンバー!
これだけでメンバーが集まるのもCOMSAを含むテックビューロ社に対する期待の大きさを表しているような気がしますね!
【COMSAのICO】
COMSAは現在トークンセール中です。
COMSAのトークンは、1 COMSAという形で表され、シンボルはCMSになります。価格は1CMS=1USDでプレセールでもメインセールでも価格は変わりません。
先月終了したプレセールでは40億円を超える資金を調達したものと思われます。すごいですね…!
プレセールでは10万CMS以上(約1100万円相当)の購入が参加条件だったので大口投資家が多く参加したようです。
COMSAのトークンセールは今日(10月2日)の14時(JST)から11月6日の同時刻まで続きます。
トークンセールにおいては、CMS購入に伴うボーナスが存在していて、開始から10月4日の14時までは14%。そこから少なくなっていくので、参加したい場合は最初の48時間がお得ですね!
CMSは今のところ発行上限が決まっていません。ですが、上限が無いわけではなく、トークンセール終了時のトークン数の2倍が総発行数としてロックされます。
したがって、セールで1億CMS購入された場合、2億CMSが総発行数となります。なかなか独特な方法ですね。
【COMSAの懸念点】
<ICO案件の撤回>
みなさまもご存知とは思いますが、ホワイトペーパーに「確定案件」として記載されていたはずのICO案件が撤回されました。
CAMPFIRE社、テックビューロ社共に「遺憾です」とのこと。
両者の公式見解はコチラ→ (CAMPFIRE)・(テックビューロ)
「ICOプラットフォーム」としてCOMSAをとらえる人が多い中、プロジェクトとしてICOをする「場」の提供だけではなくICOを選別する「目利き」を提供するものでもあったので、売りの一つである「目利き」に疑問を呈さざるをえないのではないか…と考えてしまいます。
COMSAに続くICO案件は未だ発表されていないので、今後の展開を見守りたいですね。
<CMSの発行数とその価格>
CMSの発行数は、トークンセールで売れた数の2倍。ということは一時的に1CMS=0.5USDになり瞬間的に価値が半減します。もちろん、トークンの市場価値は発行数で決まるものではありませんが…。
また、既にプレセールで調達額および登録人数の多さを考慮すると、CMS発行数は相当多くなるのではないかと予測されます。
発行数の多く調達金額が多いプロジェクトのトークンは上場後、需給の関係での大きな価値上昇は期待できません。そのため、発行数の多さも懸念事項になるのではないかと考えました。
【詐欺サイトにご注意!】
注目度の高いICO、高額の調達金額が見込まれるICOではありがちですが、今回のCOMSAのICOにあたっても詐欺サイトが存在しているようです。URLの"comsa"と表記されるはずの部分が"cornsa"となっているものです。
きちんとCOMSAのホームページからトークンセールページにログインするようにしてください!
Etherscanでの履歴を見る限りでは、既に被害金額は1000万円にも上る様子。詐欺アドレスに送金してしまった資産は戻ってきませんのでご注意を!
どのICOにおいても言えることですが、ドメインを確認して正しいアドレスに送金を行ってください。
特にCOMSAのICOは早い者勝ちのような要素が薄いので、落ち着いて!
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
COMSAは国内初と言っていいほど大規模なICOになってきています。
このICOの結果、そしてプロジェクトの行方は、国内はもちろん、世界においても日本のブロックチェーン技術をつかった大きな取り組みとして認識されるはずです。
国内外の大きな期待に応えるべく、頑張ってほしいですね。
私個人はとりあえず、静観。
お読みいただきありがとうございました。
最近気になるICO① UTRUST
こんにちは!
東京は秋晴れが気持ちいいサッパリしたお天気です。大学の講義の予習も捗りますね(真顔)
昨日の記事に対してたくさんのアクセスやレスポンスをいただきありがとうございます! 皆様のALISに対する関心度を感じることができました。
このブログは私の関心の赴くままに綴っていくものなので、お金儲けに役立つとは言えないかもしれません。
しかし、せっかく立ち寄ってくださった方には「なるほど!」「読んでよかった!」という気持ちになってもらえるよう精進したいと思います。
今日は何を書こうかな、と思ったのですが「ICO追っかけ女子大生日記」なのでさっそく気になるICOを紹介しちゃおうと思います。
ひとつ言っておきたいのは、「このブログで紹介するICOに投資したら儲かるわけではない」ということです。
あくまで「私が興味を持ったICO」なのであしからず。(ホワイトペーパーを読んだものしかご紹介しないので日本語・英語のWPがあるものに限られます。)
【気になるICO:UTRUST】
私が今回紹介するのはUTRUSTというプロジェクトです。UTRUSTは商品・サービスの売り手・買い手両者にとって革新的な決済プラットフォームだと考えます。
UTRUSTの加盟店では、買い手は自分の好きな暗号通貨で支払いができて、売り手はその売上を便利で安全にフィアットで受け取ることが出来ます。また、個人間での取引も可能です。
【UTRUSTの仕組み】
UTRUSTの決済システムの仕組みをご紹介。
①商品・サービスの買い手が決済方法を選ぶ(UTURSTトークンorその他暗号通貨)
②その時のUSD/暗号通貨のレートで支払いをする
③UTRUSTが暗号通貨をUSDに換えてホールド
④問題なく商品・サービスの提供が行われた場合、売り手のもとにUSDが入る
(問題が生じた場合、速やかにリファンドが行われる)
商品・サービスの提供に問題がなければ、UTURSTによる資金ホールドの期間は徐々に短くなっていき、売り手は誠実なサービス提供を繰り返すと(ホールド期間が短くなった結果)即日USDを受け取ることが可能になります。
問題が生じた売り手は次回以降のUTRUSTによる資金ホールド期間が長くなるという仕組みにより、買い手を保護するシステムになっています。
【UTRUSTの利点】
まずはUTRUSTがもたらす利点を簡単に。
<買い手にとって>
その他オンライン決済サービスと比較して、安全に少額の手数料で商品やサービスの購入をすることができる。売り手の商品・サービスの提供に問題が生じた場合、速やかに返金が受けられる。
<売り手にとって>
暗号通貨のホルダーを新たな購買層にすることができる一方、自身は暗号通貨の価格変動のリスクを抱えなくて済む。
【UTRUSTの特徴】
UTRUSTは自らオンライン決済を革新していく存在になる、と言っていてライバルに皆さんご存知のPaypalやBitpayを挙げています。
これらのライバルと比較しながらUTRUSTの特徴を見ていきましょう。
<買い手の購入リスク>
商品・サービスの両方を購入することが出来ます。Paypalなどの従来のサービスでは物品の購入のみが可能で、Bitpayのようなサービスではどちらもカバーしきれていません。
<支払い承認スピード>
既存の決済サービスでは、不正行為のリスクがあるため支払いの承認スピードが遅いですが、UTURSTは即座に承認されます。
<取引手数料>
売り手・買い手共に安い手数料での取引が可能です。売り手が売上を受け取る際の手数料もPaypalでは最低2.9%のところ、1%の一律手数料での受け取りが可能です。
<複数の暗号通貨に対応>
UTRUSTは複数種類の暗号通貨に対応します。Bitpayはビットコインしか対応していないため、トークンの種類が増えてきた今、不利な立場にあります。
<資金の安全性>
ブロックチェーンによる管理で、クレジットカードの詐欺とは無縁になります。UTRUSTチームでさえ、貴方自身のウォレットにアクセスすることは出来ませんからね!
<クレジットカード詐欺>
売り手は、盗品クレジットカードの詐欺や、チャージバックの問題から解放されます。
<売り手のレーティングシステム>
UTRUSTの仕組みの項目で示した通り、売り手は自身のパフォーマンスによってレーティングされます。
このシステムにより、売り手は早くフィアットを受け取るために誠実な商品・サービスの提供をする動機付けをされます。
【UTRUSTトークン】
次にUTRUSTトークンについてご説明します。
<UTRUSTトークンの使い道>
使い道としてはとても単純。
UTRUST加盟店または個人間での支払いで使用できます。他の暗号通貨でも支払いが可能なのでマストではありません。
ですが、決済時にUTRUSTトークンを使用するとなんと手数料タダ。嬉しいですね。
ここだけ見るとあまり特殊ではない使い道なのですがおもしろいのはココから。
<UTRUSTによるトークンのバイバックシステム>
UTURSTは、自身のサービスを利用した決済で支払われる手数料の一部を使って市場にあるUTRUSTトークンのバイバックを行います。
要するに市場に出回っているトークンが徐々に減っていく仕組みです。あまり多くのトークンがあった場合、その価値はなかなか上昇しづらく、投資家にとってはサポートしづらい案件になりますよね。
急激にその数が減少することはなく、10億トークン発行されたものが年に5000万トークン未満のペースで減少していくそうです。
【UTURSTのICOについて】
UTRUSTのICOは10月初週に行われる、と公式HPには書いてあります。今週だけど…?
UTRUSTのICO開始は11月2日に延期されました。1トークンあたり0.065USDで、トークンセールは最大7日間(またはSOLD OUTまで)継続します。売れ残ったトークンはBURNされます。ICO参加の最低金額は0.2ETHまたは0.02BTCで、ETHまたはBTCでのみ参加が可能です。
KYCのためのホワイトリスト登録が必要なようですが、具体的な登録開始の日付やURLについては連絡待ちの状態です。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。UTRUSTのICOに少しは興味を持っていただけましたか?疑問点ございましたら、お聞きくだされば出来る範囲でお答えします。
もっと詳細が知りたい、という方は英語しかありませんがホワイトペーパーを読んでみてくださいね!
私自身が参加するかどうかは、未定です。なぜなら「分野的に難しい」からです。仕組みとしては便利だと思うし、クリプトで支払いしてフィアットで受け取る決済サービスが出来たら取り入れるところも増えるかもしれないけど、かなりレッドオーシャンな分野です。
今後の提携先などに期待、ですかね。はい。
お読みいただきありがとうございました!