Blockchain Future Conference① Everex
こんばんは。先日のブログを書いたときにひいていた風邪がまだ治っていませんが、昨日はブロックチェーン・フューチャー・カンファレンス(BFC)に参加してきました。
長ったらしい名前と主催者の方のよくわからない経歴はさておき、興味深い内容だったのでさっそく中身を共有していきたいと思います。
BFCは、11月15日(水)に都市センターホテルオリオンで行われました。開催時間は18時から22時半の4時間半!(長かった…)
Everex、Monetha、Agrello、Binance、LEXITの4つのプロジェクトと1つの取引所から代表者を招いての充実したカンファレンスでした。
本日のブログはEverexについて。「について」というよりも何を話したのか気になる方も多いと思うので、ほぼ原文そのままを訳した状態で載せさせていただきます。会場での翻訳とは多少異なる部分もありますが、そのあたりはご了承ください。
【CEOとCOOのトークセッション】
Everexは“Everything exchangeable”という意味を込めた名前です。
私たちは、中間に何かを通さずに国境を越えて個人間やビジネス間で直接取引することがとても重要だと考えています。
この考えに至った経緯をご説明します。
ビットコイン以前の代替アセットは何だったでしょうか。現物の金です。ここ5年の金の値段をご存知であれば、それがとても安定的なのがわかると思います。通常金融危機があった場合、金の価格は高騰しますが、今はそうではありません。
その代わりに、ビットコインの価格が何倍にも高騰しています。今やビットコインは新しい金のようなものです。
我々は、金をデジタル化できないかと考えました。なぜなら実際金は投資対象として非常に悪いものだからです。金は、配当を支払わないし、貯蔵しておく場所が必要だし、保険を支払わなくてはならないし、容易に持ち運ぶことが出来ません。金は大きく価格を伸ばしてきましたが、良い投資対象とは言えません。
そこで我々は金を第三者であるウォレットにロックしておいて、デジタル化し、トークンを発行してそれを監視する、という考えに至りました。
ビジネスをしていくにあたって、問題は金をブロックチェーンで扱うということよりも、支払いの部分にあるということに気づきました。
みんなが知っている通り、銀行による昔ながらの支払い方法は時にとても時間がかかります。私たちはそれを許容しなければなりませんでした。
そこで我々はすべての資産やお金をブロックチェーン上で扱う必要があると感じました。そこで我々は、個々人や企業のお金の扱い、特に取引の処理をするサポートをしようと考えました。
具体的な問題に焦点を当ててみましょう。
(支払い用デバイスが複数レジに並べて置いてある写真を見せながら)
これはバンコクのショッピングモールで撮ってきた写真です。
4つの異なる支払い用デバイスがうつっていますが、これらは互換性がありません。これらを合体させるようなシステムを開発するためには、莫大な費用が必要になります。
我々はブロックチェーンがこれを解決できると考えていて、それが今Everexの開発しているものです。
我々は4つの主な金融サービスを1つに合併したいと考えています。その4つは、送金、支払い、FX、レンディングです。
我々は国内の既存の支払いシステムと競争するつもりはありません。私たちは国境を超えた送金を考えているのです。
この中で何人の方が国外に送金するときや、国外から送金されるときに、不便な思いをしたことがありますか?
(会場内の多くの人が挙手)
すごいですね!貴方たちは私がまさに何を話しているのかわかると思います。我々も日本にきて、ホテルでATMを探すのにも1時間くらいかかったり、レストランでも現金でしか支払えないお店があったり、同様の不便な思いをしました。
ここで、いくつかの統計を見ていきたいと思います。
日本には毎年2千万人の観光客が訪れます。世界中から訪日した外国人によって日本円に対する目に見える需要があるのが確認できます。しかしこれは旅行者のみの話です。ビジネス上の取引の話を考えるともっと莫大なお金になりますが、大企業はさておき、個人間や小規模のビジネスの取引の場合、銀行の仲介手数料が高すぎるという問題があります。
Everexの主要な顧客は、中小企業、出稼ぎ労働者、旅行者、政府組織やNGOの4種類です。彼らは実際に海外に送金をする必要性があり、我々のテクノロジーを利用することになると考えられます。
ここで、Everexのライバルたちについてお話したいと思います。我々は以前Rippleに対してコメントを求められたこともありました。我々はRippleのことをライバルだとは思っていません。何故なら、Rippleは銀行にとってのPayPalのようなものだと考えているからです。
Rippleを使うためには、銀行の口座を持っている必要があります。
今世界では、25億人の人々と1700万の小規模ビジネスは銀行口座を持っていないので、金融的に実際に除外されています。
銀行口座を持っていない彼らをRippleはどうやって助けることができるでしょうか?
Rippleの技術は素晴らしいと思いますが、我々はEthereumブロックチェーンの方がより大きなポテンシャルを持っていると考えています。
次にAlipay、WeChat Pay、PayPalなどのウォレットについてお話したいと思います。これらのウォレットは素晴らしいテクノロジーですが、AlipayからPayPalにお金を送ることが出来ない、といったようにウォレット同士の互換性がありません。
その理由はそれらがクローズドで隔離されたシステムであることです。お金を受け取ったりするためにはそれぞれの支払いシステムのアカウントを持つ必要があります。
Everexのアイディア、テクノロジー、そしてビジョンは、それとは異なっています。我々は紙幣のシステムをコピーしたいのです。
ここに誰がデザインしたのかはわかりませんが、お財布があります。ここに、まあ少ないですが、5000円あります。彼も、種類はわかりませんが、おそらくデザイナーの異なるお財布を持っています。しかし、どのような財布かに関わらず、この5000円札は彼のお財布にきちんと入ることになりますよね!ごめんね、本当にお金は渡せないよ。(一同笑)
Everexの考え方はこれと同じです。我々のトークンはウォレットの外に存在することができて、基本的にすべての企業、銀行、ファンド、取引所、小売店が自らウォレットを作り、同一のトークンを使うことが出来ます。
我々はオープンシステムを作ってどのようなフィアットの通貨であってもEthereumブロックチェーン上にのせることができるようにすることが重要だと考えています。
少し背景を説明すると、ここ数年で特に小規模ビジネスや個人の取引において、銀行の手数料が大幅に値上げされました。
シティバンクについて言うと、2013年までは手数料無料の外国為替取引というものを提供していました。NYでも東京でも同様にATMを使うことができましたし、国内外での手数料も変わりませんでした。しかし、今は3%の手数料がかかるようになってしまいました。さらに、シティバンク以外のATMを使うと、何ドルも追加で料金がかかるようになりました。
しかしこれは個人の話であって、会社が国際送金をしようとした場合、さらに多くの手数料がかかる仕組みになっています。まず、支払いを受け取るのに数日かかりますし、外国為替のスプレッドもかなり大きくなっています。さらに悪いことに、100万円送ろうと思ったときに、実際に口座に円建てで100万円入っていたとしても、送金側と着金側の銀行で手数料がかかって実際に100万円送ることができないというケースもあります。会社間でお金を送るときに、手数料の関係で金額が合わないという無駄なやりとりが多く行われています。
為替が完全に自由化されていない国に送金しようとした場合、この問題はさらに大きくなります。場合によっては直接両替することができないので、JPYをUSDに換えて、さらにUSDをその国の通貨に換える、といった面倒なプロセスを経なければならないこともあります。そしてさらに企業であれば為替リスクというのはヘッジされる必要がありますが、小規模の企業に対してこのようなヘッジを行っている銀行はありません。
私たちは解決方法として、資産を一つのliquidity poolに集積させることによってオープンシステムなやり取りを行い、今までの問題をすべて解決しようと考えています。銀行、企業、政府の余剰資金をローカルなカレンシーとしてデジタル化してliquidity poolに入れます。Liquidity poolにデジタル化したお金をトークンとしておいておくことによって、保障された状態で送金や貸付を行うことができます。
我々が法定通貨をトークン化する仕組みは、既存の銀行のプロセスによく似ています。まずKYCを行ってマネーロンダリングを防止します。そしてその後、デビットカードやクレジットカードを用いた電子送金で預入や引き出しが出来ます。そして、着金が確認でき次第、お金はトークン化され世界中の誰にでも送ることが可能です。
具体的に利用するときに、ETHで支払いをする、となると暗号通貨のことをよくわかっていない人にとっては使いづらかったり、価格の変動を気にする必要があったりします。しかし、それぞれのローカルなフィアットにペグされたERC20トークンを発行することでその問題が発生しません。
また、実際の支払いにおいてもカードを用いた場合、お金が銀行から小売店の手元に届くまで時間がかかっていましたが、Everexを使えばすべてのプロセスが非常に短い時間で出来るようになります。
国境を越える送金については、銀行に対する多額の手数料の支払い等があり今までは多国籍企業の特権になっていて、それが中小企業との格差を生んでいました。しかし、我々のシステムでその格差を取り除くことができます。
【Q&Aセッション】
Q1:Rippleは銀行間送金に特化したしたものだと思いますが、Everexとの違いはそこで間違いないですか?
A1:実はRippleもFXの外国為替に使われるということも想定していましたが、その当時はRippleのテクノロジーでは決済までの時間が5秒くらいかかりました。FXはナノ秒単位で取引をする世界なので5秒というのは致命的な遅さであったため、そこから離れてブリッジ通貨というものに変成を遂げたようです。
Q2:QUOINEのプロジェクトをご存知ですか?内容が非常に似ていると思いますが、Everexとの違いはなんだと考えていますか?
A2:QUOINEのプロジェクトは存じ上げませんが、私たちのダイレクトな競争相手はTetherだと思っています。世界中には多くの金融機関があってその数を考えたら、Everexがシェアの幾分かを取ることができると考えています。
Q3:すごく魅力的な通貨だとは思うが、一般の人々が使いやすいように広報やマーケティングは行っているのか?
A3:現在は詳細な広報活動は行っていません。法的な枠組みの整備を優先して考えています。現在行っているマーケティング活動としては、多くの国で既に顧客ベースを持っている現地のパートナーを作っています。
Q4:法定通貨からトークンへの交換レートはいつだれが決めるのでしょうか?
A4:我々がliquidity poolを持っている理由はその点にあって、インターネット上の取引市場で価格が決まるのと同等の仕組みでレートが決まります。
【まとめ】
トークセッションについては話の流れをほぼ損なわずに掲載することを重視したため、多少言葉が不自然な部分やわかりづらい部分もあるかと思います。実際英語で何を言っていたのかなど聞きたいことがあればコメント、TwitterのリプやDM等でいつでもご連絡ください!
お読みいただきありがとうございました。
Pundi Xミートアップレポート
こんばんは!みなさんお元気ですか?私はインフルエンザの予防接種をした直後なのに風邪をひいてしまい、ひたすらのど飴をなめてます…🍬
日が出ると昼間は暖かいですが朝晩は冷え込むので、みなさんも体調管理に気を付けてくださいね!
さて、今回は11月7日のPundi Xのミートアップレポートをしたいと思います。
このプロジェクトはアラタさんがTwitterでトークセッションの案内をしてくださるまで知らなかったので、昨日のミートアップでだいぶ理解を深めることができたかな、と思います。
ミートアップは11月7日19時から赤羽橋のレンタルスペースで開催されました。数十人いらっしゃっていたので、他にも1人くらいは女性の方がいるかな~と期待していたのですが・・・紅一点にはビックリでした。
【Pundi Xとは】
Pundi Xは、誰でも簡単に暗号通貨の購入および暗号通貨による決済ができる世の中をめざす、インドネシア発のプロジェクトです。
インドネシアでは銀行口座を持っている人が全人口の30%、さらにクレジットカードを持っている人は全人口の10%しかいないそうです。
そういった中で、小売店やレストランでスマートフォンを使ってQRコードを読みこむキャッシュレス決済システムであるPundi-Pundiは、インドネシアの首都ジャカルタにおいて10万人以上のユーザーの獲得に成功しました。
Pundi-Pundiは物品購入のために便利なシステムであり、このビジネスモデルを利用し、Pundi XはPundi X POS(Point-of-Sales)デバイスの導入を考えました。
インドネシアでは電気代などを含む公共料金の支払いが、すべてプリペイ(前払)システムになっています。そのため、このようなPOSデバイスをコンビニなどの店頭に設置することによってキャッシュレスで電力などを購入できるようになります。
同時に、このPOSデバイスでユーザーは暗号通貨を購入・売却・使用することができます。Pundi X Passというカードを用いて、誰でも安全に簡単に暗号通貨を保存し、売買・使用することが可能になります。
【Pundi Xの良い点】
・POSデバイスの導入による暗号通貨の売買・使用の簡易化
POSデバイスを導入したことによって、誰でも安全に簡単に暗号通貨を売買・使用できるようになります。
今までは「ビットコイン」という単語を聞いたことはあっても購入方法がわからず手に入れられない人がいましたが、このデバイスによってビットコインを初めとした暗号通貨への参入障壁を下げることができます。
・キャッシュレス決済手数料の低減
既存のクレジットカードよりも手数料が低く、デバイス設置店舗に対してのメリットになります。クレジットカードの利用者数が少ないことも追い風となり、さらなる設置店舗数の拡大に期待できるのではないでしょうか。
【Pundi Xの懸念点】
・実際にPOSデバイスを使って暗号通貨を購入する人数
POSデバイスが店頭に存在していたからといって今まで暗号通貨を購入したことのなかった人間が誰しもビットコインを購入しよう!となるわけではないと思うので、実際どれだけの数の人がこの機能を利用するのか疑問が残ります。
・Pundi X自体の儲け方
Pundi Xはこれらのシステムの手数料が少ないことを売りにしているため、手数料ビジネスを行いません。そういった中で彼らのマネタイズ方法は、トークンの売却益のみになります。トークン価格の上昇を見込んだ設計だとしてももう少し他の手段も組み込むべきだったのでは…と思ってしまいます。
【Pundi XのICO】
プレセールでの調達金額:約400万ドル
ICO開始日:2017年11月20日(月)
ハードキャップ:280,000ETH(うち5%にあたる14,000ETHをプレセールで調達)
レート:1ETH=500PXS
調達資金の使い道:Pundi X POSデバイスの購入
【アラタさんとkuniさんのトークセッション】
一通りCEOのZacによる説明が終わると、アラタさんとkuniさんによるトークセッションがありました。
短い時間の中で、アラタさんは投資家として、kuniさんは投資家およびICOチームメンバーとして、それぞれの目線でICOに対する見解を語ってくれました。
お二人の共通意見としては、「ICOバブルのときのようにICOにお金を入れれば内容に関わらずトークン価格が上昇して儲かる、という時代は終わってしまったので、これからは投機的な考え方ではなく、投資として実際にこのプロジェクトがお金を入れるに値するのかを見極めていかなければならない」ということでした。
アラタさんはブログ、kuniさんはMediumの方で様々な情報を発信していらっしゃるのでみなさんチェックしてみてくださいね!(私も愛読してます。)
【まとめ】
半ばトークセッション目当てに参加したミートアップでしたが、アラタさん・kuniさんのお二人だけではなく、会場にいらっしゃった多くのICOに詳しい方、関心がある方の考えを聞くことができ、貴重な経験になりました。
また、CEOや日本側のサポートを担当した方々との交流機会もあり、有意義な時間でしした。
お読みいただきありがとうございました。
ZILLA meetupレポート
こんばんは!おひさしぶりです。
中間テスト勉強に追われてる間に草がゴミに代わってました。どうも、スカベンジャーです。ゴミの分別頑張っていこうと思います。
ゴミの話はさておき、今回もTSHデベロップメント社の方からお誘いいただき、ZILLAのミートアップに参加してきました!(ありがとうございます。)
この記事は、ICOへの参加を推奨するものではありません。投資は自己判断・自己責任で。
ではさっそく、レポートしていこうと思います。
今回のミートアップは、11月1日に渋谷の道玄坂にあるSuNaBaにて開催されました。会場入りした感想としては「オシャレ!そして女性が多い!」
今まで参加してきたミートアップやカンファレンスとはだいぶ異なる華やかな来場者でした。(同卓していただいた方はお二人とも男性でしたが…)
【ZILLAとは】
まずはZILLAについて簡単にご紹介します。
ZILLAは「1タッチで誰でも簡単にICO投資へ」をコンセプトに掲げ、すべての人々が安心してICOに参加できるようにするためのプラットフォームです。
【ZILLAの解決する問題】
<ICOにおける詐欺>
ZILLAは最近のICOにおける資金調達がVCを上回る時流にのって増え続けるICOの詐欺やSCAMに着目しました。
HPそのもののハッキング、偽のETHアドレス、Slackでの詐欺DMなどなど…一度は引っかかりそうになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ICOの数が爆発的に増えるのと同時に、こういった詐欺やハッキングが増えていく現状を憂いて、そういった心配をせずに投資家が安心してICOに参加できるプラットフォームを作ろうと思ったのが、プロジェクト開発のきっかけだそうです。
ZILLAは掲載するICOの審査を行い、信頼性があると判断したプロジェクトのみを厳選します。
<ICO投資プロセスの煩雑さ>
そして、ICOに参加するにあたって、プロジェクトごとに異なるトークンの購入方法に慣れず戸惑う初心者の方も多いのではないかと思います。
そういった方が、"GET TOKEN"をクリックするだけでトークンを購入できるわかりやすいユーザー・インターフェースになっています。
【ZILLA Team Leader】
ミートアップでプロジェクト概要をご説明いただいたのは、チームリーダーのアバサ・フィリップスさんです。
彼は、日本での起業経験もあり、Primo株式会社での決済サービス、PEGAPAYでのビットコイン購入サービスの立ち上げなど、経験豊富な人物です。
また、日本に在住して長いこともあり、日本語もペラペラでした。
【ZILLAのICO】
<ICO概要>
トークンセール開始日:11月30日
シンボル:ZLA(ERC20)
トークン価格:1ETH=500ZLA
ハードキャップ:1500万USD
<トークンの使用方法>
ZILLAトークンはZILLAプラットフォーム上のすべてのICOへの投資に使うことができます。
ZILLAトークンをZILLAプラットフォーム内のオリジナルウォレットにホールドしておくことによって、ICO参加者とICOトークン発行者は割引を受けることができます。
ZILAトークンをホールドした上で、ZILLAトークンを使って投資をすることでお得で簡単にICOへの投資ができそうですね!
【パートナーシップ】
ZILLAは、今回のミートアップを企画したTSHデベロップメント社と暗号通貨を取り扱うワールドワイドでボーダレスな銀行を目指すChangeと事業提携を結んでいます。
【個人的感想】
ICOプラットフォーム、という言葉を見て、調達金額100億円突破した日本の某ICOプラットフォームやW大学出身の人がシンガポールでやってる某プロジェクトなどを思い出して、似たような感じかな?と思っていたのですが、かなり異なる内容ですね。
既存のICOプラットフォームは、どちらかというとICOを企画する側に対してフレンドリーなものが多かったと思いますが、このプロジェクトは企画側に対するサポートシステムなどはなく、ICOに投資する側にフォーカスしています。
ICOに参加し慣れていないユーザーにとっては、わかりやすいユーザーインターフェースと審査が嬉しいアプリケーションになりそうです。
懸念点としては、ペイメントシステムの宙ぶらりんな感じかな…。
リサーチ不足な面もあると思うのでまたわかり次第追記したいと思います!
【まとめ】
日本でのマーケティング戦略に力を入れているプロジェクトなので、初めてのICO投資をされる方もいらっしゃるのではないかと思います。
ICO開始までに懸念点を明らかにしつつ今後を見守っていきたいと思います!
何か疑問点がありましたら、コメント、Twitterのリプライ、DM等でお気軽に聞いてください!もし私がわからないことでも皆様の代わりにアバサさんに聞いておきます。
お読みいただきありがとうございました。
StartupTokenアジアツアーin東京 レポート
こんにちは!
最近大学が忙しくてブログ更新をサボっていました…。色々な方にブログを読んでいただいて反響もあり、うれしく思っています!(頑張って更新します。)
ブログを読んだTSHデベロップメント株式会社の方にお誘いいただき、昨夜「Startup Token Asia Tour 2017 Tokyo」に参加してきたので、今回はそのレポートをしたいと思います。
会場はJ-SQUARE SHINAGAWAで、初めて行く場所だったのですが1階がカラオケ店だったので地図で5回くらい確認してから会場入りしました。笑
事前に名前をお伝えしていたので受付はすんなり。フリードリンクをいただいて席へ。テーブルを囲う形で椅子が置いてあって、周りの人と少し話しながらイベント開始を待ちました。
【イベント概要】
今回のイベントはStartupTokenというスタートアップのICOやブロックチェーン技術の利用をサポートする会社とTSHデベロップメント社の協力により、東京で開催されました。
今回StartupTokenが紹介したプロジェクトは「Addap’s」「Pesabase」「Hacken」「EnergiMine」「Dether」「Rootstock」の6つ。
ツアーにあたっては、シンガポール、香港、日本、韓国の4ヶ国を回っているそうです。
【プロジェクト紹介① Addap’s】
簡単にプロジェクトごとの紹介をしていきたいと思います。Addap’sは、スクロールが可能なボード上でマルチブラウジングをしながら、それを簡単にシェアすることが出来る、というユニークなブラウザサービスです。
ベータ版が既にローンチされているので公式サイトからいつでもダウンロードして試すことができます。
ブラウザ系のサービスは使い慣れるまでが肝心なので、ユーザーにとって使いやすいものであることが必要です。
タブ操作をすることなくスクロールのみで複数のブラウザを見られて、それをシェアできる。直観的な操作が可能で自分が見ているものをそのままシェアできる点から、若年層ユーザーに人気が出るかもしれないと思いました。
ブロックチェーンを使った実際のプロダクトのローンチが楽しみですね。
【プロジェクト紹介② Pesabase】
PesabaseはOmiseGoとEthereumのブロックチェーンを使うことで、アフリカで誰でも金融サービスを利用できるようにするプラットフォームです。
国際送金の高い手数料や、通貨の両替手数料、ハイパーインフレーションなど、アフリカの人々が抱える経済問題はたくさんあります。また銀行やクレジットカードなどのサービスの拡充はまだまだ不十分です。
Pesabaseは人々が容易にアクセスすることの出来るスマートフォンとブロックチェーンの技術を組み合わせることによってこれらの問題解決への糸口をつかもうとしています。
銀行等へのアクセスが容易ではない地域の人々への金融サービスの提供、という意味ではEverexを想起させるプロジェクトだな、と思ってお話を伺っていました。
【プロジェクト紹介③ Hacken】
Hackenは、Ethereumブロックチェーンを用いたサイバーセキュリティ専門家のための分散化システムです。
ブロックチェーンとサイバーセキュリティの関係性を構築し、ソフトウェア会社などにセキュリティの提供をし、専門家であるホワイトハッカーをリワードするためのビジネス組織になります。
現在プレセール期間中なので、興味のある方は公式サイトにアクセスしてみてください。(機械翻訳感が否めませんが一応日本語もあります。)
【プロジェクト紹介④ EnergiMine】
EnergiMineは現在独占傾向にあるエネルギー、中でも電力市場を分散化することを目指すプロジェクトです。
省エネ活動に取り組む個人や企業に対してインセンティブを働きかけ、ブロックチェーンによるエコシステムを構築していきます。
ガソリン車ではなく電気自動車を使ったり、エコ家電を購入したりすることで、トークンがもらえるなら取り組む人も増えそうですね。
トークンで電気自動車のチャージをしたり、電気代を払ったりすることができるようにするのが目標だそうです。
2,3週間以内にホワイトペーパーを和訳するそうなので、気になる方は公式サイトでチェックして11月のプレセールに参加してみてはいかがでしょうか。
【プロジェクト紹介⑤ Dether】
Detherは誰もが簡単にEthereumを手に入れ、それを現金に換えることができるアプリケーションです。
このプロジェクトをチラッと見たときはAirswapのような仕組みを想像していたのですが、話を聞いてみて全く違った内容に驚きました。
なんとこのアプリケーションのポイントは「フィジカルミートアップ」!要するにEthereumを売ってくれる人と直接会うためのアプリなんですね。オモシロイ。
アプリで‟Buy Ethereum”をクリックすると地図が出てきて、その中から自分の会いたい人を探してチャットをして会う、というシンプルなシステム。地図上ではETHで支払いできるお店を探すことも出来ます。
公式サイトからアプリをダウンロードすることができるので、使ってみたい方は是非試してみてください!
【プロジェクト紹介⑥ Rootstock】
一番楽しみにしていたプロジェクト…しかし担当者は来日せずアルゼンチンからSkypeでプレゼンテーション。今お忙しい時期ですもんね…地球の裏側からお疲れ様です。
RootstockはBitcoinネットワークのためのスマートコントラクト技術です。①ビットコインのブロックチェーンを利用し、②スマートコントラクト、③支払い(ペイメント)システム、④P2Pダイレクトリーサービス、⑤分散型でセキュアなデータストレージシステム、⑥個人情報のやり取りも可能なセキュアなコミュニケーションチャンネル等々を実現していくそうです…!
スケーラビリティ問題も解決するし、トランザクションもめっちゃ早くするから!ヨロ!とのことだったので、今後の展開に期待しています。
(Rootstockに関してはもう少しちゃんと調べようかなと思います。勉強不足ですみません。)
【まとめ】
TSHデベロップメント社の方の通訳を交えての3時間でしたが、6種類も並べてプロジェクトを見る機会はなかなかないので、興味深く話を聞かせていただき、あっという間でした。
イベント最後の交流タイムに主催側の方とお話をさせていただき、今回のミートアップの主旨として「直接話することで信頼関係を築く大切さ」についてお聞きしました。
プロジェクトの中身がどれだけいいものであっても、悪い噂1つでプロジェクトが失敗に終わってしまう。それを避けるために、大切なのが信頼関係を築くことです、とおっしゃっていました。(ALISのミートアップを思い出しますね。)
これからもっと「信頼性」に重点をおいたマーケティングをするプロジェクトが増えるといいですね。
お読みいただきありがとうございました。
ICO Conferenceレポート②
こんにちは!
今日も肌寒い天気が続いていますね。カーディガンではなくジャケットを持ってくるべきだった、と大学で後悔しつつブログを書いています。
本日は昨日のICOカンファレンスのレポの後半をお届けしたいと思います。皆様の参考になれば幸いです。
【Session4:ICOについて考える。ICOが今、注目される理由】
第4セッションでは、メタップス代表取締役の佐藤さん、VALU代表取締役の小川さん、gumi代表取締役社長の國光さん、AnyPayの木村さんの4人でパネルディスカッションが行われました。
<VALUについて>
まず小川さんから。VALUを作るきっかけは、今の時代、個人の「信用」の取得が難しく、会社をやめてみて自分の「信用」は会社に属していたんだな、と思ったこと。
人を評価するものを作ろうと思ったものの、流動性や評価軸が難しかったそうです。VALUのユーザーとして多いのはアニメーターやイラストレーターが多く、受け取ったbitcoinは自分の目標を実現していくために使ってほしいとのことです。
今後のVALUの展開としては、早くSNS部分を強化したい、ということと、グローバル化していきたい、ということでした。
またここで実際にVALUを利用している國光さんから「発行体が流動性イベントを出すのが難しい」という指摘もありました。國光さんは、株における四半期決算のような値動きを促すイベントが何かしらあると、もっと発展していくのではないかと言及していました。
<Timebankについて>
次に佐藤さん。「時間」を基準にしようと考えたきっかけは、「経済」を選べるようにしたいから。色々なものは自分で選べるのに、自分が所属する経済は自分で選べないのはおかしい、と考えたそうです。
若者が有利な経済があってもいいじゃないか、という視点から、若者がたくさん持っている「時間」に注目したそうです。また、自分の価値を何に依存するかと考えたときに、自分の残りの時間は増やせない、増やせないから価値が上がっていくんじゃないか、という考えに基づき「時間」が基準となったTimebankが生まれました。
支払いを法定通貨でするか仮想通貨でするかについてはその時点ではあまり興味がなかったようです。
<VALUとTimebankは似てる?>
本人たちの視点ではあまり似ていないようですね。
仮想通貨で支払いをする、という共通点はあるものの、VALUはSNS的な側面を重視して設計されていますが、Timebankは取引所を模して作られたそうです。
<ICOについて>
國光さんは、最初仮想通貨否定派だったようですが、仮想通貨に触れていくにつれて自分の食わず嫌いであり自分が間違っていた、ということに気づきました。
そして今ではICOはブロックチェーンにしかできないキラーアプリケーションの入り口なのではないかと注目しているそうです。
ICOの興味深いポイントとして、クラウドファンディングは基本的にファンしか買わないが、ICOは投資としても買える、という側面から、ファン以外の人の流入によって市場規模の拡大が期待できるという点と、ICOは個々のプロジェクトにおける資金調達なので、会社ではなくプロジェクトごとの判断ができる点も指摘されました。
最後に日本が先駆者になっていくにはもうこの分野しか残されていない、というお話がありました。仮想通貨以外、世界にはもう日本が勝てる産業は残されていません。普通のIT産業はもうアメリカと中国に牛耳られています。
知らないもの、関係ないもの、として敬遠するのではなく、ココしかない!という思いで発展させていきたいものですね。
【Session5:ICOコンサルティング事業の紹介・展望】
第5セッションでは代表取締役の木村さんにより、AnyPay社の行うICOコンサルティング事業が紹介されました。
AnyPayはICOコンサルティング事業として、①スキーム・機能の設計②トークンの発行③取引所と連携・マーケティングを行います。
ICOを普及していく課題として多くの人が仮想通貨・ICOを知らない、知っていても技術がない、自分たちには関係ないものとして認識している事実があります。それに対するアプローチとして業界全体へ仮想通貨・ICOについて発信し、ICOをしたい企業へコンサルティングやトークン発行の個社サポートを行います。
短期的には
「ICOに対して理解が正しく広がること」
「様々な業界の企業がより魅力的なICOで資金を集めること」
中期的には
「集めた資金で事業が加速し良いサービスが世界中へ広がること」
長期的には
「日本発で世界のビジネスをリードする土壌をつくり世の中のお金の流れを変えること」「中央集権システムから個人へのパワーシフトをサポートすること」
を目指しています。
ICOコンサルティングをする対象としては、エリアはグローバル、規模はスタートアップや未上場中小企業・著名人、業種としては一般消費者へ高い知名度や広いファン層があるもの、だそうです。
AnyPay社はこのために、社内外にプロ集団での体制を構築しています。社内にはICOコンサルチームとして、ビジネスチームと開発チームを、そして外部には仮想通貨販売所、法務会計を用意しています。また、ICOトークン発行事業者として「ANGO Pte, LTD」が今年8月シンガポールに設立されました。
これから国内外において事業のオンライン・オフラインに関わらずICOすべき案件に対してICOサポートを行っていくそうです。
これからICOコンサル企業のサポートを受けて、色々な会社がICOを行ってプロジェクトを発展させていくと考えるとワクワクしますね!
【Session6:今後実施のICO事例紹介】
最後に、AnyPayのコンサルティングを受けてこれからICOを行う企業が2社紹介されました。1社はアメリカの「bread」、もう1社はインドの「drivezy」です。
これら2社からはCEOが会場に来てプレゼンテーションを行いました。
<世界の分散型銀行を目指すbread>
「bread」は現時点で50万人を超えるユーザーが存在するビットコインウォレットですが、この度ICOを行い分散型銀行サービスの開発を目指します。
「bread」が分散型銀行サービスによってもたらそうとしている恩恵は以下の4つです。
・いくらでも、いつでも、どこへでも送金可能
・手数料は安く、ほぼ即時
・実質的にハッキング不可能
・第三者機関への信頼が不必要
「bread」にはmessengerのクリエイターであるBen Davenport氏、LitecoinのクリエイターであるCharlie Lee氏をはじめとした業界屈指の専門家によるサポート陣がついています。
分散型世界銀行を目指すプロジェクトはICOとしてもすでに多く見られます。「bread」でなければならない「なにか」をアピールすることがICOの成功に繋がりそうですね。
詳しくプロジェクトを知りたい方はコチラから。事前登録もスタートしています。
<シェアリングエコノミーの統合を目指すdrivezy>
「drivezy」は現時点でインドにおいて数十万人のユーザーが存在する自動車・二輪車のシェアリングサービスです。自動車は世界で最も普及している交通手段ですが、インド人の自動車保有率は7.2%でほとんどは自動車を利用できていないのが現状であり、その中で発展したサービスです。
シェアリングサービスで業績を伸ばした「drivezy」は今回グローバルシェアリングマーケットを一つにするためのプロジェクト「RENTALCOINS」のICOを行います。現在世界には多くのシェアリングプラットフォームとその利用者が、それぞれバラバラに存在しています。これは、それらの散財したプラットフォ―ムとユーザーをRentalcoinsによって一つにつなげようという試みです。
ICOによる調達資金でまずはインド国内の車両の拡充を目指し、その後世界のシェアリングエコノミーと繋がっていく予定です。スムーズにその他サービスと接続してユーザーを増やしていくことが出来るかがカギになりそうなプロジェクトですね。
詳しくプロジェクトを知りたい方はコチラから。トークンセールは11月1日開始予定です。
【まとめ】
本日はICOカンファの後半3セッションのレポートをさせていただきました。参加費5000円で、3時間半にわたるカンファレンスでしたが、興味深いお話をたくさん聞くことができたので、参加してよかったです。個人的な要望としては、参加者同士が登壇者と交流したり、参加者同士が交流したりする懇親会のようなものがあったらいいな、と思いました。
お読みいただきありがとうございました。